2011年3月2日水曜日

高山採水サンプリング(TWI)

吉村先輩のスペイン後編も気になるところですが、先日2泊3日で岐阜県高山市に採水調査に行って参りましたので、その話をさせてください。

みなさん、初めまして。川幡研M1の東賢吾と申します。私は陸水の研究をしておりまして、土壌の炭素が河川を経由してどのように海洋へ輸送されていくかを調べるために、このたび高山で採水調査を行いました。
メンバーは、リーダー東の他にM2新免さん、M1石川さん、そして川幡先生の4人です。

高山まで行くのには、意外と時間がかかります。
東京駅から名古屋駅までは新幹線、名古屋駅からは特急ワイドビューひだ号に乗り換えて、4時間ちょっとかかります。

特急ワイドビューひだ号は、木曽川、飛騨川沿いを走っていて、景色がとても綺麗でした。さらに、所々で車掌さんが絶景スポットの紹介をしてくれて、さすが「ワイドビュー」の名を負っているだけのことはあるな、と思いました。(ただ、速度は「特急」ではないと思います)

このような風景が延々と続く


そんなわけで、1日目はほとんど移動に費やし、皆順調に高山に着きました。

ホテルの温泉は、pH8.2のアルカリ性単純泉でした。
露天風呂はとても広く、ジャグジーもついていて、温度もさほど熱くなく、良かったです。
夕食は、飛騨牛の味噌合わせ焼きでした。

川幡先生も大満足!


2日目は、小雨がぱらつく中、本格的に採水調査を行いました。
今回のターゲットは、雪で覆われた土壌から出てくる土壌水(地下水)です。
車で山道を登って、標高1300mにあるスキー場のわきを流れる渓流など全部で6カ所のサンプリングを行いました。
なお、今回採水した渓流は、全て宮川(高山市を流れる一級河川)に合流し、最終的には富山湾に流れ込みます。



サンプリング風景


日が暮れないうちに採水を終え、宿に戻りました。

2日目の夕食は、白川の郷土料理で、飛騨牛の炭火焼きでした。

石川さんも大満足!


3日目は、再び4時間かけて東京まで戻りました。

まだまだ雪が多く残り、気温も3℃という厳しい寒さでしたが、私は、どちらかというと寒い方が得意なので、むしろ楽でした。これから季節毎にサンプリングに行くつもりなので、サンプリングを手伝ってくださる方はぜひ私までご連絡ください。特に夏はおすすめです。

PS:私はフィールドよりも実験室の分析が大好きなので、早速産総研の実験室でアルカリ度を測りました!結果はまたの機会ということで。